「派遣企業のマージン率を見ると、プログラマやWeb制作者ならフリーランスの方が良いと思う事について」で、派遣企業のマージン率(ピンハネ)が公開されていて、派遣社員のプログラマやWebデザイナなら、フリーランスの方が全然良さそうという事を書きました。
今度は、会社員(正社員)のITエンジニアの場合はどうなのか?フリーランスのITエンジニアと比較して、どちらの方が良いのかについて、少し書いていこうと思います。
自社サービスやコンテンツを提供している企業のエンジニアと、フリーランスエンジニア
プログラマ・Webデザイナ・インフラ系エンジニアが勤めるIT企業は、様々なタイプの企業がありますが、例えば、自社サービスやコンテンツを提供している企業に勤める会社員の場合、そっちの方がフリーランスのITエンジニアよりも良いのでは思います。
自社サービスを提供している企業には、自社のSaas系企業やITメディア企業やEC会社やゲーム会社などがあると思います。こういう企業に勤める正社員のITエンジニアで、人間関係や給与面で不満がないのなら、そのままが良いと個人的には思います。
SI、SES企業のエンジニアと、フリーランスエンジニア
また、IT業界には、SI(SIer、ITベンダー)やSESなどのIT企業があります。
SIは、昔から多重下請け構造(ピラミッド構造)になっている開発プロジェクトも多くあるわけですが、一次請け(元請け)で給料がそれなりに高給なら、やはりフリーランスのITエンジニアよりもメリットが大きいので、そのままが良いと思います。
ただ、SIで二次請け(孫請け)以降で、給料も安くて、客先常駐のSEやプログラマなどのITエンジニアなら、フリーランスのITエンジニアの方が良いと思います。
SESの正社員エンジニアも同じで、客先常駐で条件面が悪いなら、フリーランスの方が良いと思います。
多重構造の下の階層のITエンジニアの場合、ITドカタ(IT土方)とも呼ばれますが、正社員と言っても、マージン(ピンハネ)を相当取られるので、条件面などの待遇は悪くなり、給料はかなり安くなります。手取りで30万前後程度の会社員プログラマも多くいるのはと思います。
恐らくマージンについては、自分が所属している会社のピンハネは、かなりされている場合が多いと思います。
それに、客先常駐で仕事をしているなら、正社員でも自分が所属している企業に勤める意味をほとんど感じる事がない、帰属意識がない状態になってもおかしくないです。
それだったら、フリーランスのエンジニアの方が、全然マシだと思うのです。フリーランスのメリットはまず高収入である事です。あと、プロジェクトをわりと自由に選べる事です。
同じように客先常駐(もしくはリモートワーク)でプログラマとして仕事をするなら、SESの会社員エンジニアよりも、フリーランスの方が良い条件で働けると思うので、全然良いと思うのです。
SESや多重構造の下の階層のSI会社員のエンジニアで、正社員という肩書きにこだわっている人、自分の会社に所属している意義を感じない人、今までフリーランスという選択肢を考えてこなかった人にとって、参考になれば幸いです。
参考サイト
・SESの正社員ITエンジニアとフリーランスのITエンジニア
・フリーランスのITエンジニアになるためにする事
・客先常駐の派遣社員・会社員から、フリーランスのITエンジニアへの転身
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