山本 文緒 さんが亡くなられたとのこと
つつしんでご冥福をお祈りいたします。
プラナリア (文春文庫)
プログラマとして、の追悼文を書かせてください。
ライブラリの追加・更新停止( Stop adding / updating libraries)
今後、ライブラリ 山本 文緒 の追加、更新はありません。
出版されていない遺稿集が出たり、誰かによる書きつぎがあるかどうかは、ご本人のご意志によりると思います。
両立性 (compatibility)
両立性とは、二つの異なるものが、同時に存在しても、矛盾が生じたり、お互いの足をひっぱらないこと。
文学作品の感想として、「そういう人が存在していることがいることは分かる。」という感想は貴重だ。
その人の存在を批判するのでもなく、足をひっぱるのでもない。
共鳴(resonance)
あるプログラムが走った時に、そのプログラムの効果がさらに強くなるプログラムが走る状態。
音楽でいえば、ある音と調和する音が鳴る状態。
感情であれば、共感する状態かもしれない。
利用者経験(User experience)または 感想(feelings)
読書メーターのプラナリア (文春文庫)の感想のみ独文を全部拝読した。
ご自身の経験に照らして、共感されたり、同調できるという感想以外に、共存できる、両立的るという感想がかなりあった。
自分でも、山本 文緒 さんのような存在、論理、表現が貴重だとはっきりと書けばよかった。
両立できる感想、共鳴できる感想にいいねを百数十つけさせていただいたことが、山本 文緒 さんへの追悼となることを祈念します。
直木賞】切っても、切っても再生する生物プラナリア。プラナリアになりたいという乳癌手術後の女性。同じ病院で顔をみかけた女性が店長の店のアルバイトの口を紹介してもらう。甘納豆屋。「和菓子のアン」のような素直な話ではなく、真逆な根暗な話。運の悪いようで、彼氏がいるなんて。なんか微妙に腹立たしいのは、主人公が店長に対してなのか、読者が主人公に対してなのか。文庫なのに解説がないのが悲しい。
新しい感想。
今日、プラナリアの未読の感想を読ませていただいて思ったこと。1. 山本 文緒 さんが求めていたものは、共感ではなく、共存。両立性だったんだろうということ。多様性をお互いに認め合う姿勢がだいじなんだと。2. 自分が 山本 文緒 さんの編集担当者だったら良かったのにと思った。山本 文緒 さんの感覚、山本 文緒 さんの論理、山本 文緒 さんの表現は自分には作り出せない。だったら、それを世に出し、広めるお手伝いならできたかもしれない。「芥川賞・直木賞作品を読む」という企画では、少しお手伝いはしたはず。でも、編集者として関わることができたらよかったのにと思った。3. 自分が芥川賞・直木賞の選考委員だったら、芥川賞に推薦したかもしれない。直木賞は、出版社が支援して次回作を作るような働きかけがあるような記事を読んだような気がする。山本 文緒 さんに必要なのは、孤高の栄誉だったのかもしれないと。
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